なでしこの予想スタメンは、4-4-2のシステムで、GK福元、DF鮫島、田中、熊谷、有吉、MF宮間、高瀬、上尾野辺、安藤、FW丸山、大滝。18日の米国戦とは大きくスタメンが変更される予定だ。7月2日に発表されるロンドン五輪の登録枠は18人で、この試合が、最後の選考試合となる。
ずいぶんとスタメンを変えるんですね。
中1日なので当り前っちゃあ当り前なんですけど、コンディションや試合勘という意味では澤はピッチに立たせても良かったのでは?と思ったり。ベテランなので確かに披露のことは考えるべきですが、いまこの、五輪本戦まで1.5ヶ月?ぐらいある中では、いまは少し追い込んでもいいんじゃないかなーと。何より、緊張やコミュニケーション不足が見られるので、それを解消すべきかと思います。とはいえ、スウェーデンはかなりの強敵なので、変に出させて自信をなくさせるようでも困るので、出さないのもわかるのですけども。
にしても、このスタメンはきっと厳しいだろうなと思います。とにかく、まずなでしこが勝つにはボールポゼッションをイーブン以上に持って行かないとどうしようもない。守備で相手を囲むためには変なボールの取られ方をすると大変危険だし、攻撃においても人数をかけて雪崩れ込むようなスタイルを取る場合、中盤でキープできないと攻め上がることができない。時間をきちんと丁寧に使えないと厳しい。
そう考えた時、中盤には少なくとも2枚は”キープできる人”がいないと、いまのなでしこは途端に厳しくなる。宮間がサイドにいようがセントラルにいようが、彼女一人だとなんとかパスを出す程度でその先で潰される。もう少しまわりがキープできると良いのだけど、宮間が大勢を立てなおす前にやられてしまう。これが、澤がいると全然違ったりする。二枚キープできるところがあるので、宮間→誰か→澤、もしくは澤→誰か→宮間と、澤と宮間が大勢を立てなおす時間を作りながらパス交換ができる。
たとえば澤がいなくても、大野がいれば、 パス交換をするタイプではないけど 彼女はドリブルでつっかけながらキープが出来る。 そうすると少しは安定する。当然、澤のために守備に力を割いている坂口も本来は攻撃的なセントラルMFなので、坂口がいるとまた違う(とはいっても、彼女は澤や宮間に比べると簡単にはたいてゲームを作るタイプなので、中盤でのキープとなるとちょっと難しいんだけど。他に二枚いればOK)。
このスタメンでどこまで持ちこたえられるか。
澤なしで、坂口なし、大野なしで、どれだけボールをキープできるか。
今日の鍵はそこだと思います。
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