センターサークルのその向こう-サッカー小説-

パブーでまとめ読み
  1. HOME
  2. 連載作品
  3. サッカーコラム
  4. 名波とジュビロが描いた奇跡の源。

サッカーコラム

名波とジュビロが描いた奇跡の源。

いま、部屋に転がっていたこの本を改めて読んでいます。


名波浩対談集~日本サッカーが勝つためにすべきこと
名波 浩
集英社
売り上げランキング: 282673


その中で、当時FC東京だった今野泰幸(現:G大阪、日本代表)とこんなやり取りがあります。
今野「アントラーズの選手に聞いても、リーグとカップ戦では全然(喜びが)違うって言いますもん」
名波「違うかなぁ・・・・」
※このあと名波は「ああ、ACLは違うかも」という主旨の発言をします
これ、象徴的だなぁと思うんですよね。
大概の選手やクラブはアントラーズと同じ感覚だと思います。
というか、クラブが勝利を目指すことを第一目的としている以上それが自然です。
おそらく強かった時の浦和レッズもそうじゃないでしょうか。

しかし、ジュビロの黄金期を築き、Jリーグ史上最強と謳われる名波はそういう感覚ではないようです。
ここからは推測ですが、あの当時のジュビロは「タイトルが欲しい」「優勝したい」ということが目的ではなく、あくまでも目” 標 ”だったのだろうなと。自分たちの成果をはかる指標として順位やタイトルがあって、その最良な結果が優勝であると。では、目的は何なのかというと「楽しく美しく強いサッカー」を実現、表現する事なのだろうと思います。つまり、勝利するためにサッカーをしているのではなく、楽しくて強いサッカーを実現するためにサッカーをしていて、その結果として勝利があるということなのかと。

だから、名波にとって優勝は「最高の結果」というだけであって、それがリーグなのかカップなのかはそれほど重要ではないのかもしれません。何よりも、楽しいサッカーを表現することこそが最高の喜びであり、目的だったから。確かに、彼らはタイトルの数で当時の鹿島に劣るかもしれませんが、その”語り継がれるほどの強さ”はジュビロにあったと思いますし、何よりも、彼ら自身が楽しそうにサッカーをしていたのを覚えています。

今もって、伝説のイレブンだったんだなと思います。




最新エントリー







小説書いてます

同じカテゴリの最新エントリー

シェアする

更新情報はSNSで発信しています

Twitter

@kiyonaga_keiji

Facebookページ

センターサークルのその向こう―サッカー小説―Facebookページ

コメント