今回のエルゴラは大半がゼロックススーパーカップについての記事。若手の台頭にも強く言及しているし、サンフレッチェの進化についてもしっかりおさえていてなかなか楽しい内容になっていると思った。また、負けた横浜Fマリノスについてもきちんと「今は慌てるときじゃない」「もともとコンディションのあがりが遅めのチーム」としっかり的を得た言及をしていて素晴らしいと思いました。(Fマリがそのままで良いのかはちょっと疑問だけど)
ゼロックススーパーカップの前座試合として行われたクラブユース選抜vs高校選抜についての記事が6面にあったのだが、ここはちょっと違うんじゃないかと思った。
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というのも、内容が「高校選抜が勝ったこと」に終始していて、試合内容についてもそれほど多くは触れられていない。うーん、少なくとも読者としては見てもぜんぜん面白くない。高校選抜はこれまで一度も勝ってなかったらしいが(今回初勝利)、だったら負け続けているときに「なぜ勝てないのか」に言及すべきで、一度勝ってから今までの苦悩を書き連ねても意味があるとは思えない。だって、そりゃ勝負事だもの。いつかは勝つでしょう。「いつかは勝つだろうに、それがなぜか勝てない」というときにこそ分析記事に魅力があるのであって、勝ってしまったらそれはもう「うん、実力と運だよね」にしかならないのではないかと思う。
というより、もっと言いたいことがある。
この年代の、たった一試合しかやならない、オールスター戦。勝敗がそんなに重要か?
今後このチームとして戦うわけでもないし、戦術も戦略もない。大事なのはここからどれだけの選手が力をつけて日本サッカーで活躍してくれるかであって、あくまでもこの段階では「個」にフォーカスをあてるべきだと思うんだけど、どうなんだろうか。1面しか取れてないのでスペースに制限があるのは承知の上で、扱いが小さくてもいいからもっと多くの選手を紹介するとか、一言でもいいからコメントをとるとか(その辺は取材の人的リソースに限界があるのかもしれない)、所属先での期待度(★で表現)だとか、この試合にからめた「個の力」にこそ魅力があると思う。そして、それこそ「サッカー専門紙」じゃなきゃできないことだと思うんだけどなぁ。試合の速報ならその試合見てりゃほかの紙面でもできるし。
このあと、たぶん新人チェックみたいな特集がどっかのタイミングで組まれるはずだけど、そこにはJリーグにいる新卒新人しか出てこない。ユースと高校の対比構造が組めるこのときだからできる企画が読みたいな。
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