センターサークルのその向こう-サッカー小説-

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コラム

9.理不尽上司を憎むな、報復なんてもってのほか。大事なのは自分自身

理不尽上司に振り回され、罵声を浴びせられ、毎日生きるのも辛くなる。そんなことをする相手に憎しみを持つのは、人として当然の感情だと思います。事実、僕だってそういう相手がいます(過去の上司です)。顔も見たくないですし、不幸になればいいのにと思います。人間とは醜い生き物ですね。

でも、その感情に身を任せてはいけません。そんなことをしても自分のためにならないからです。僕は何人も、理不尽上司を憎み、報復をしてやりたいという人を見てきました。実際にそういうことをした人もいます。人前で意地悪な質問をしたりして、理不尽上司を辱めていました。

ではここで一つ質問をします。

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「報復をして、誰が幸せになりますか?」

理不尽上司は不幸になりますよね。で、他は誰が幸せになるでしょうか。もし、理不尽上司を退職に追い込んだり、いまのポストを失うようなことができれば、あなた自身も同僚も幸せになるかもしれません。理不尽上司の横暴があまりに行き過ぎていて、それができるのならそうすることも一つの手だと思います。ただ、多くの場合はそれができないからこそ理不尽上司が生まれるのだと思います。そう、そんなことはだいたいできない。すると、報復を達成したところで何も生まれません。むしろ、犯人を特定されたらその人の人生はほぼ終わってしまいます。リスクが高すぎます。

理不尽上司を憎んで報復なんかしてもなんの得にもならないんです。一瞬だけ、理不尽上司が困っている姿をみてストレス発散が出来るかもしれません。でもそれだけです。それだけのために、貴重な時間を使うんです。冷静になって考えてみてください。報復するためにさまざまな時間を使うということは、結局理不尽上司のために時間を使わされているという風にも言えるわけです。もったいなくありませんか?たかだか、自分が少しスッキリするためだけに、理不尽上司のために時間を使うというのは。考えてみてください。自分の幸せとはもっと別なところにあったはずです。お金をたくさんもらうでもいいです。おいしいものを食べるでもいいです。好きなところへ行くでも、好きなものを観るでも、買うでもいいです。そのどれにも、報復する行為は貢献しません。だって、得られるのは一時のストレス発散でしかないのだから。しかも、その一瞬が終わればまたストレスの日々が待っています。理不尽上司が改心するわけでも、いなくなるわけでもないのですから。何も変わらないのです。そんなことに時間を使うぐらいなら、愛すべき家族や恋人、大切な仲間のことを考えるほうがよっぽど有意義に過ごせるはずです。

僕らはなんのために生きているのでしょうか?今一度、それを考えてみてください。少なくとも一時的なストレスの発散でも、憎い人を憎んで報復するためでもないはずです。多くの人はおいしいものを食べ、素敵な人と出会い、楽しい時間を過ごすために、つまり自分が幸せになるために生きているんだと思います。

無能で理不尽な上司に苛立つのはわかります。憎いのもわかります。僕だって憎いです。ハラワタ煮えくり返りそうになることもあります。でも、憎いからこそ、その感情を捨て去ることが何よりも報復になるのだと思います。「好きの反対は嫌いではなく無関心」といいます。無関心になりましょう。関心を寄せることこそが、いちばん愚かなんです。もったいないんです。時間の無駄なんです。自分の幸せに純粋になりましょう。所詮会社の繋がりでしか無い上司など人生のエキストラに過ぎないんです。

自分の幸せを考えるなら、何よりも大事なのは自分の能力を伸ばすことです。理不尽上司が嫌なら転職すればいいんです。でも、力がなければ転職できません。だから、理不尽上司から逃げるには力をつけることを最優先に考えるべきなんです。憎しみや報復なんて自分の役に立たないことはさっさと捨てて、とにかく自分の力をどうやって伸ばすかに時間や心を費やすべきだと思います。

そして、安心してください。これは僕の経験談ですが、前述のとおり理不尽上司の対応は確実に外に漏れています。理不尽な対応を自社内だけで留めておける人ならもっとちゃんとしているはずです。それができないから理不尽上司なのです。転職し、その会社を離れた後でも、悪評は聞こえてきます。「竹永さん、あの人いったいどういう人なんですか?!」なんて話、よーく聞きますよ。だから、報復なんてくだらないことはやめましょう。そんなことしなくても悪者はどこにいったって悪者なんです。

そんなことより、自分がこの社会においてどれだけの価値があるのかに目を向けましょう。理不尽上司が腹が立つとか、報復したい、憎いというのは所詮その会社のなかだけにしか目を向けていない証拠です。外に目を向けましょう。今の社会、人の流動化はどんどん進んでいきます。一つの会社で通用すれば良いわけではありません。求められているのはどんな組織に入っても力を発揮できる人間のはずです。自社のちっぽけな事情なんてどうでもいいんです。社会でどれだけ通用するか、その力をいかに伸ばすかが何よりも大事なんです。

そういうことを考えていれば、上司への憎しみなんてどれだけくだらないことか気づくはずです。一緒になってイライラしていたら負けです。報復なんてもっと負けです。勝ちたければ、相手が手放したくないぐらい仕事をしてやりましょう。いなくなったら困るぐらいの力をつけて、そしてその組織が自分の成長に必要ないならさっさとやめてしまえばいいんです。その時、理不尽上司は本当に困るでしょう。それこそが本当の報復になるはずです。

アンパンマンも、仮面ライダーも、敵と同じ事はしないはずです。正義の味方は、報復もしないし、敵と同じ事もしないですよね。理不尽上司の話を聞いてると、ひとつ気付くことがあります。だいたい、彼らも同じような上司に出会ってきているのです。そういう上司しか知らないから自分もそういう上司になるし、自分が上司にやられてきたから、自分も部下に同じ事をするんです。部活の後輩イジメに似ていますね。

その流れにのって、自分まで同じ事をしていたらいつまでたっても変わりません。流れにのったまま変化をさせないというのは凡人のすることです。やめましょう。自分は、社会で通用する人間に、必要とされる人間になった方が幸せなはずです。だったら、その流れを自分が身体をはって止めればいいんです。そういう人間ならきっと、同僚も後輩も信頼してくれるはずです。理不尽上司とは違う道が歩めるはずです。そして、多くの人が信頼を寄せる人間は、どこへ行っても必要とされるはずです。

忘れないでください。憎しみや報復からは何もうまれません。何よりも自分が幸せになりません。悪い人は無視して放っておけばいいんです。自分のことを考えましょう。 


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