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サッカーコラム

【サッカー観戦初心者の女性向け】オススメサッカー漫画10撰+α(シナリオ付き)

先日、サッカーU23男子代表がリオ五輪出場を決めた。

みんなで盛り上がってほしいのだけど、サッカーを盛り上げてくれる、ブームをつくってくれる女性に優しいサッカー観戦の指南的なものが無かったので、マンガで学んでもらうといいのかなと思って、オススメマンガを紹介してみます。本当は前書きがもっと長かったんだけど、あまりに長いのであとがきにまわした。

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というわけでこれから始まるリオ五輪に向けて、「これを読んだらサッカー観戦が楽しくなる」という漫画を紹介していこうと思います。なお、「オススメ10撰」としていますが、1~10は順位ではなく、「この順番に読んでいくといいよ」という数字なので、ここで紹介する順に読んでいってくれれば、スムーズにサッカー観戦に入っていけるようになると思います、はい(それが「シナリオ付」と書いた意図)。また、マンガ中心だけどDVDや本も少しまじえて行こうと思います。

というわけで前置きが長くなりました。

【1】「ホイッスル!」(集英社)

ホイッスル! (Number.1) (ジャンプ・コミックス)
樋口 大輔
集英社
売り上げランキング: 172,886

いやもう本当にとにかくまずはこれを読んでくださいませ。↑の1巻の表紙を見てもらえればわかると思うけど、とにかく絵が女性向け。美少年がいっぱいでてきます。かわいい中学生を愛でるためだけでも女性には価値があるのではないかと思うのだが、これを書いてるのが36歳のオッサンなので我ながらキモイ。でも本当に、数あるサッカー漫画でもダントツTOPで安心して女性にオススメできるサッカー漫画です。ちなみに作者名はペンネームで、女性が書いている作品(だからなんとなく母性愛に包まれているような作風だと思う)。
ちなみに、もちろん絵のタッチだけでなく、学校サッカー部の実力差問題、地域選抜での生き残りなど、そのなかでの中学生たちの葛藤など、ストーリーもじゅうぶん楽しめる作品です。この作品の何が良いかって、主人公が超絶サッカード下手くそでさらに弱小校から始まる話なので、サッカーがわからない人にも一から丁寧にサッカーについて教えてくれます。もしかして実は漫画という体裁を持った参考書「マンガでわかるシリーズ」なのではないかと錯覚するほどに丁寧なので、サッカーを全く知らない女性はまずこれ読んどけ。ほんとに。

【2】「1/11 じゅういちぶんのいち」(集英社)

1/11 じゅういちぶんのいち 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2012-12-04)
売り上げランキング: 33,664

これがほんと良い漫画なんだあああああああああああああ!
すみません取り乱しました。この作品も絵のタッチが優しい、女性向けの作品だと思うます。思うます(謎)。この作品は、主人公の「安藤ソラ」が挫折からサッカーを辞めたあと、とある人物との関わりをきっかけにサッカーに戻り、活躍し、引退するまでに関わった様々な人との織りなす物語オムニバス形式で紡いだ作品です。なので、基本的に1話完結の話が連なったものであり、相互にある程度統一した時間軸、世界観で繋がるものの、サクッと読めるのがいい。さらに、ある話のちょっとした内容が違う話の伏線になっていたりして、1話完結でありながら「ちゃんと繋がってるんだ」と思える構成は読み続ける楽しさを与えてくれる。
また、サッカーを主題に取り上げながらも、その中心は安藤ソラを中心とする人間関係の話なので、そこまでサッカーに詳しくなくとも読めます。そして、おそらくサッカーの本質のひとつでありながら忘れられがちな「サッカーは仲間がいなければできない」ということをとても丁寧に描いてくれている作品。
女性の皆さまにおかれましては、「ホイッスル!」でひととおりのサッカー知識を得た後に、それを土台としながらも難しいこと考えずに人間ドラマに涙すると良い。

【3】「ファンタジスタ」(小学館)

ファンタジスタ(1) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2012-09-25)
売り上げランキング: 103,127

「1/11」とはうってかわって、ガチガチのサッカー漫画でござる(謎)。
この漫画も割と女性に優しいタッチの作品。ちなみに、ここまで出てきた作品すべて読んでいる人はすでにお気づきと思うが、すこーーーしずつ男性向け漫画のタッチに寄せて行っている。だが女性の皆さまは気にせずついてきてほしい(懇願)。
この作品は、サッカーの「ワクワク」とりわけ個人のプレーが魅せるワクワクに焦点を当てた漫画だ。"ファンタジスタ"とは、サッカーにおける超花形な選手を形容する際に使われる単語で、ロベルト・バッジョやロナウジーニョ、日本で言えば中村俊輔のような選手のことを指すが、"芸術家"や"天才"など人によって曖昧だった定義に対し「ファンタジスタとは3秒先の世界がみえる者」という解釈を与えた画期的な作品です。内容はそのタイトルに違わぬ面白さで、この次にどんなプレーが出るのか、どんな展開が出るのか、ドキドキワクワクしながらページをめくった記憶が強く残っています。本当に、「サッカーのプレーが魅せるワクワク感」を非常に良く再現したサッカー漫画だと思います。

【4】「シュート!」※無印 (講談社)

シュート!(1) (週刊少年マガジンコミックス)
講談社 (2012-09-28)
売り上げランキング: 59,214

サッカー漫画の金字塔・・・といえばそれはやはりキャプテン翼になるのだと思います。でも、それに次ぐ作品と言って差し支えないサッカー漫画だと思う。個人的には一番好きなサッカー漫画。連載開始が1990年ともう25年近くも前の作品なので、正直、絵のタッチは古い。そこはもう我慢してほしい。大丈夫、徐々に慣れてくるし、絵のタッチの方も時代に追いついてきますから(最近は減ったけど、昔はよくあった「1巻と最終巻で主人公の顔がまるで違う」という作品・・・)。ちなみにあえて「無印」とつけてますが、この作品はその後に続く続編を含めると総勢66巻にもなるド長編で読むのが大変なのと、基本的には無印+αを読んでおけば(この流れとしては)じゅうぶんなので、あえて無印としてるでございます。
この作品は、とにかくまずは8巻までは読んで。お願いだから。はっきり言ってそこから始まるお話だから。ネタバレになるから8巻で何が起きるかは書かないけど、とにかく8巻までは頑張って。お願い。オッサンからの超お願い(謎)。
前述の「ファンタジスタ」が「プレーのワクワクを表現」するサッカー漫画だとしたら、この「シュート!」は「チームが魅せるワクワクを表現」したサッカー漫画。Jリーグ開幕前に始まった漫画なので、非現実的な必殺技とか出てきちゃうのはちょっと目をつぶってほしいんだけど、キャプテン翼と違うのはこの漫画の主題はそこではないということ。
あくまで、久保嘉晴という超天才プレーヤーのサッカーに魅せられた、一緒にプレーしたいと思った仲間が集まって、その思いを、自由なサッカーを実現する、その過程こそがこの漫画の主題。一人一人がすごいんじゃない、同じ思いを持った仲間が集まった、その奇跡がすごいんだ。

ちょっと長くなるけど、一つだけ、大好きなシーンの話を(この漫画が本当に好きなんだ!)。

とある重要な試合で、主人公チームである掛川高校の主将である神谷は怪我をしてしまい、途中退場したあと、延長後半から登場するのですが、ここで一つのエピソードが入ります。
応急処置しかしていない神谷は、万全の状態ではなく満足に走れません。それでも、アツイ感情を持つ神谷は歯を食いしばって走り回ろうとするのを、もう一人の2年生である大塚が止めます。お前は、前線に残れと。

天才久保嘉春に憧れて掛川サッカー部に入部した面々がほとんどであるサッカー部において、大塚は、自身はそうではないと神谷に伝えます。サッカー部が創部まもなく人数が足りない時、サッカーをやめるつもりでいた大塚は、中学時代の神谷の悪評を聞いていて、久保が頭を下げているにもかかわらず、神谷がいるチームではサッカーはしたくないと堂々と発します。しかし、実際にチームメイトとして一緒にプレーするにつれ、大塚は、自分が神谷を誤解していたことを幾度も痛感させられます。そして大塚は創部からともに走ってきた主将神谷に、足を引きずりながら走ろうとする神谷に言います。

「俺は他の奴らとは違う。俺は、お前にパスを出すために掛川サッカー部に入ったんだ。だから、俺はお前に必ずパスを出す。お前はそのスルーパスで得点シーンを創れ」

「シュート!」には、こういうシーンが、主役だけでなくわき役にまでたくさん出てきます。仲間やチームの起こす奇跡、それがこの漫画の主題。熱いですよ。

【5】「シュート! ~蒼きめぐり逢い~」(講談社)

そんでまたシュート!かい!っていう(笑)
いや、これもね、なかなか面白いのです。内容は無印版の主人公トリオであるトシ、和弘、健二の通称「掛西中トリオ」が、どうやって出会って、サッカーにのめりこんで行ったかという話。無印版同様に仲間とか友情が主題なんだけれども、そこには純粋にサッカーの楽しさを知っていく過程が描かれていて、改めて「サッカーって楽しいよな」と思わせてくれる作品です。
っていうのが建前で、本当は主人公トリオの3人がとてもかわいいので女性向けだよなっていうそれが本音というやつです。

【6】「ANGEL VOICE」(秋田書店)

ANGEL VOICE 1 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店 (2013-05-17)
売り上げランキング: 31,513

いやーほんとね、絶対女性が嫌がるタッチの漫画です
待って!お願い!逃げないで!ほんと面白いから!まじで!インディアン嘘つかない!インディアンじゃないけど!。
いやほんと暑苦しい漫画です。暑苦しいっていうか、流している汗の量が尋常じゃない。そんなところはリアルに表現しなくても良いのではないかと思うほどに汗だくだく。でも、熱い。本当に熱いサッカー漫画です。話としては・・・ってツラツラ書こうかと思ったけど、もうこの一言が一番わかりやすいと思う。「ROOKIES(ルーキーズ)」のサッカー版です。ほんと。まじこれ。あの実写ドラマや映画にもなったあれ。ROOKIESの原作漫画を読んでいる女性はそんなに多くないと思うけど、ドラマを観たという人は多いのでは。あのドラマが面白いと思う人なら、おススメです。超オススメ。
この漫画が素晴らしいのは、単なるヤンキーの友情物語というだけでなく、ちゃんとサッカーをやってるというところ。サッカーを舞台に選んでいるだけじゃなくて、しっかり戦術論などが入って来ます。その辺はROOKIESよりしっかりしてると思う。これを読むと、いかにサッカーというスポーツがチームのために走るスポーツであり、同時にチームのために1vs1で勝たなければならないかがわかると思う。是非読んでほしい。

【7】「ORANGE 」(秋田書店)

オレンジ 1 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店 (2013-02-22)
売り上げランキング: 38,180

とりあえずまず言いたいのは、土屋太鳳主演で映画化された同名作品の方じゃないから!あっちもめちゃくちゃ良い漫画だけどでも違うから!サッカー漫画の方だから!まじ気を抜くと一瞬であっちに持っていかれそうな気配がハンパない
ここまでの6作品を順を追って読んでくれた心優しき女性の皆さまなら、もうだいぶサッカーの戦術などなどが頭に入って来てると思う。で、この作品。Jリーグを模した「Fリーグ」の2部を舞台にした、サッカークラブに焦点を当てた作品です。
スペイン帰りの天才サッカー少年が、女子高生がオーナーを務める2部のクラブに入って1部を目指すというトンデモ設定な作品なんだけど、内容は硬派そのもの。弱小クラブの経営事情、地域との関わり合い、サポーターとのストーリーなど、普段Jリーグを観ている僕らでも(そのクラブのサポーターにならない限りは)見えてこない部分を実直に描いている素晴らしい作品。Jクラブで頑張ってるのは選手だけじゃないし、しかし選手が頑張ることで支える人も笑顔になっていくという、サッカークラブの実態が本当に良く分かる作品で、Jリーグを観る前にこの作品を読んでおくと良いという、サッカー観戦者なら必携のサッカー漫画。

【8】「GIANT KILLING」(講談社)

GIANT KILLING(1) (モーニングコミックス)
講談社 (2012-09-28)
売り上げランキング: 12,823

いまだかつてこれほどに面白い「超現実的サッカー漫画」に出会ったことが無い。「ORANGE」が「J2クラブの現実を描いた画期的作品」なら、この作品はそれをもっと推し進めた「完全クラブ視点サッカー漫画」。いや、正確にはおそらくサッカー漫画では初の「監督が主人公の漫画」なのだけど、選手の心情にも、サポーターの心情にもフォーカスを当てているので、トータルでみればサッカークラブに焦点を当てた作品、というのが正しい表現だと思う。
この作品は、本当にこれでもかというほどスーパープレーが出てこないw 必殺技なんてもってのほか。表現されているプレーはすべて実際のJリーグと比較して全くそん色ない、非現実性のない、リアルなものばかり。でも、だからこそ面白い。サッカー漫画というのは、ある程度サッカーを知っている人間が読むとだいたい先の展開が読める。天才司令塔にマンマークがつけば、そいつが下がって出来たスペースを使うし、DFラインをあげまくってギチギチのプレッシングをしてきたら裏のスペースに奔放に走り出すFWが入ってくるとか、もうだいたいそんなことなのであります(謎)
でも、この作品はそれが読めない。リアルだからこそ鉄板な対応があるんだけれども「でもそれしたらこうなるじゃん?どうすんの?」と言った予測を見事に裏切ってくれるし、逆にそんな鉄板な対応が「なぜおいそれと簡単にできないのか」ということをクラブ、選手、サポーターの目線で教えてくれる。
さらにこの作品が素晴らしいのは、サポーターにも強くフォーカスを当てていること。おそらく多くの人はなぜあんなに必死になって応援をするのかさっぱりわからないだろうが、この作品を読めばそれがわかる。スタジアムに足を運んで、ゴール裏でドンドン言ってる彼らのことを「理解できない人達」と思わなくなる。
Jリーグ観戦に行くならば、その前に絶対に読んでおいてほしい作品です。逆に言えば、これを読んだら、もうJリーグを生観戦に行きましょう。Jリーグ観戦に行くときのコツなんかもあるんだけど、それは後述します。

【9】「DAYS」(講談社)

DAYS(1) (週刊少年マガジンコミックス)
講談社 (2014-01-17)
売り上げランキング: 14,911

本当なら、この次の作品も含めて「GIANT KILLING」の前に出したかったんだけど、いかんせんまだ連載中の漫画なのでこの位置に。サッカー漫画というかスポ根漫画というのは、だいたい弱小チームにそれなりの天才が来て無双するっていうパターンが多いんだけど、この作品はそれの真逆の作品。主人公が所属する高校は最初から都内の超強豪校で、主人公はド素人のド下手くそ。さらに、「初心者だけど努力と発想で天才になっていく」とか「実は死に別れた親が天才サッカー選手だった」とか、そういう設定すらない。ひたすら下手くそな主人公が、超強豪高校の異質な存在として成長、活躍していく、という話。
この作品にはもちろん主人公を観る周りの目が少しずつ変わっていくという「仲間」という面もあるのだけど、それ以上に「ひたむきに頑張ることによってサッカーが変わっていく」というサッカーの奥深さが表現されている。いかに、信じぬいて、走りぬくことが、想いというものがサッカーに影響するか、ということ痛切に感じさせてくれる素晴らしい作品。
ちなみに、同じ作者の前作であり、(おそらく)残念ながら打ち切りにあってしまった「振り向くな君は」の主人公キャラクター達も出てくるので、そっちを先に読んでおくとなお楽しめると思う。

【10】「夕空のクライフイズム」(小学館)

夕空のクライフイズム(1) (ビッグコミックス)
小学館 (2014-07-28)
売り上げランキング: 14,582

まあなんというかサッカー観るなら一回はクライフ通っておけというそういうやつです。ただまあさすがにクライフの本とかバルサの本読めってのは酷だし別に読まなくていいので(ヒドイ)、現代サッカーの土台をつくったと言われるクライフのことを知っておくならこの作品がうってつけだと思います。
ヨハン・クライフは、これまでのほとんどの作品に共通する「自由なサッカー」とか「攻撃的で魅力的なサッカー」のほとんどはクライフが提唱したサッカーの派生だと言ってもいいほどに現代のサッカー界に強い影響を残した人物です。そのクライフの提唱したサッカーをとてもわかりやすくそれでいて面白く表現している漫画で、さらにそもそもが1970年代に活躍したプレーヤーの話なので古い話も多く、サッカーの起源というか歴史っぽいことも学べる良書です。この本に書かれていることをカフェで語れたらあなたはもうサッカー観戦初心者じゃないでしょう。ただ、カフェで男でも女相手でもそんなこと言いだしたらたぶん引かれるので気を付けてください。

以上、10撰紹介でした。はー長かった。長くてすみません。どの作品もkindleで出ているみたいなのでそこで買うもよし、さすがに全部買うのは・・・という方は、最近はTSUTAYAやGEOでコミックレンタルをやってるところも多いので、レンタルしてみるのも良いと思います。たぶんどの作品も置いてあると思います。

======おまけ========

【番外編】オススメDVD

六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の30日間ドキュメント DVD-BOX
ポニーキャニオン (2002-11-20)
売り上げランキング: 13,876

2002日韓W杯に出場した日本代表チームに密着したドキュメント。サッカーに興味を持ったらぜひ一度は観てほしい作品。岩井俊二が監督の作品なんだけど、その色が全く出ていないwほどに実直に、リアルに、日本代表チームの合宿やロッカールームにカメラ入れて密着した作品。

これを観れば「日本代表にまで上り詰めるサッカー選手とて、基本的には20代の若いにーちゃんたちなんだ」ということが本当に良く分かります。すんげーくだらない話もするし、稲本は合宿所の豪華さにテンションあがってるし、小野は歌ってばっかりだし、アゴカルテットは面白すぎだし、本当に「ああ、この人たちも自分らと変わらない普通の人なんだ」と思わされます。ついつい忘れちゃうんですよね、TVとかスタジアムで彼らを観ると、どこか異次元の、自分とは全く違う人間なんだと思ってしまう。でも、そうじゃない。ピッチに立ってるのはみーんな若いお兄ちゃんたちで、バカ話もするし、部活ノリばっかりだし、だからきっと悩みもするし。「いま目の前でピッチに立っている人は、自分と同じ人間なんだ」と思うことは、スポーツ観戦することにおいてはとても重要なことだと思うのです。楽しむ面でも、彼らを守る面でも。それでこそサポーターだよね。

【番外編】Jリーグ観戦する最初の一歩

ぜひぜひ、Jリーグ観戦に行ってみてください。そうですね、タイミングとしてはやっぱりジャイアントキリングを読み終わってから(ってまだ連載してるけど)がベストだと思うけど、タイミングが合うならホイッスル読了後でも良いと思います。早々丁度いいタイミングってのもないと思うので。TVでしか観戦したことない人は、一度でいいのでスタジアムに行ってみてください。ぜんぜん違うものなので。あのおーっきなスタジアムの中で、大歓声の中でサッカーを観る、青々としたきれいなピッチの上を選手が走る、その姿を観るだけでもぜんぜん違います。

ただ、ちょっとだけ注意点というかコツがあるので、そのお話を少し。

【コツ1】初心者だけで行かない

これほんと大事。まあ、好き好んで初心者だけで行く人もそうそういないと思うけど、1度や2度行ったことがある程度の人だけでスタジアム観戦はやめた方が良いです。チケットの手配とか、スタジアム到着後の動き方とかわからないことがいっぱいあるとストレスになるってのももちろんあるのですが、一番大きいのは「サッカーがつまんないから」
古市憲寿さんが「サッカーは全然ゴール入らないから見ててつまらない」って言ってましたが、あれは割と真実だと思っていて、サッカーって、難しいんですよ。投げた、打った、走ったという野球の方がよっぽどわかりやすい。
だから、サッカー観戦になれてない人だけで行くと、ゴール前の盛り上がるところしかわからず、ほとんどの時間は「何が起きているのかわからない」という状態で過ごすことになる。前後半あわせて90分という長時間をその状態で過ごすのは本当に苦痛です。それだけでサッカーが大嫌いになりかねない。
だから、必ずサッカーのことをそれなりに知っている人と一緒に行きましょう

【コツ2】だからってただのサッカーヲタクを連れて行かない。

なぜなら、その人たぶん解説してくれないから。してくれたとしても独りよがりで面白くないから。サッカー大好きなのは良いんだけど、往々にして熱狂的なヲタクというのは視野が狭い人が多い。視野が狭い人は相手の視点に立てないので、相手がわかるように、興味を持つような話し方ができない。こういう人と初観戦に行くと、一人で行くより辛い結果が待ち受けていますw ちなみに、同様の理由でいきなりゴール裏に誘ってくる人も避けましょう。ゴール裏は各チームの熱狂的なサポーターの席で、ずっと立ち見だし、飛んだり跳ねたりして疲れてサッカー観戦どころじゃありません。もちろん、そういう観戦をしたければ行ってみるのもありですけどね。でもそうじゃないなら、あそこは戦場なので、そこにいきなり誘ってくる時点でその人は相手のことを考えられない人なのでいきなり一緒に行かない方がいいです。

いまピッチで何が起きているのか、あの選手はどうすべきだったのか、これからどんな選手をいれるべきか、どうしていまこんな展開になっているのか、などなど、サッカーには切り口がたくさんあります。それを自分なりに捉え、適確に説明をしてくれる人が横にいるべきなんです。じゃないとサッカー観戦は初心者にはハードルが高い。
でも、必ずしもそれが正しい必要はないんです。いろんな切り口が、10人いたら10人の解釈があるのがサッカーなので。大事なのは、それをちゃんと相手がわかるように、興味を持てるように説明できるか。それがとても重要。

そんなのどうやって調べるんだって思うよねぇ・・・(汗)
たった一つでいいです。この質問をぶつけてみましょう。

「オフサイドってなに?」

おそらくわかりやすいサッカーのルールにおいて、最もよくわからないルール、それがオフサイド。でも、このオフサイドにはサッカーの魅力のすべてが、歴史のすべてが詰まっていると言っても過言ではないのです。このわかりづらいオフサイドを、きちんと初心者がわかりやすく、興味を持てるように語れるか。これだけでわかるものです。

ちなみに「サッカーを知っている人」と書いたけど、サッカー観戦に頻繁に行ってる人じゃなくてもOKです。サッカーをやっていた人でもじゅうぶん。日ごろからサッカーをみていなくても、学生時代にサッカーをやっていた人なら、ある程度は誰でもサッカーを観る目を持っています。自分がやっていたから。オフサイドも間違いなく知っています。知らなかったらその人たぶん嘘ついてるw

なお、いくらサッカーが好きといっても、「Jリーグとかレベル低いしwww 海外しかみないしwww」っていう人は実はちゃんとサッカーを観てない人なので近づかないようにしましょう。

ではでは、どこかのスタジアムで会いましょう。

あとがき(もとは前書きだったもの)

というわけで、今年はリオ五輪もあり、サッカーが盛り上がる年だ。ちなみにたぶん来年は「ロシアW杯の出場をかけたアジア最終予選がある」と言い、再来年は「今年はW杯イヤーだ!」と言ってると思う。サッカーファンは毎年盛り上がる、そういうものなのです

さて、そうやって盛り上がりたいところなのだが、一方でJリーグを中心とした日本サッカーは未だ不人気に悩んでいる。観客動員数が伸びない。サッカー中継といえば日本代表がほとんどで肝心のJリーグはほとんどやってくれない(民放が)。日本サッカーがここからさらに強くなるには、土台から変わらないといけないフェーズに来ている。もっと具体的に言えば、もっともっと日本国民がサッカー好きになり、Jリーグが潤い、日本代表に優秀な選手を送り込めるよう教育の質が上がり、より多くの子供たちがサッカーに夢を見る環境が必要だと思う。簡単に言えばサッカーを取り巻く経済圏をもっと広く深くしなければならない、ということだが。

そしてそれには、どうしても女性の力が必要なのです。いつだってブームをつくるのは女性のパワーなのです

ただ、その割にはサッカー観戦初心者の、とりわけ女性向けのオススメ情報が見当たらなかった。だから、この記事を書いてみました。


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