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コラム

ものまねで「PERFECT HUMAN」をやった芸人は表舞台から去れ。

オリエンタルラジオ・・・もとい、RADIOFISHの「PERFECT HUMAN」。

言わずもがな、今年の上半期に日本中を席捲した作品でありネタだ。

このネタの面白さというのは、本当に奥が深いというか、新しい。

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ブレイク当初、「お笑いなのか音楽なのかわからない」という意見が見られたが、それは頭が固い人だと思う。

カテゴライズするのはあくまでもわかりやすくするためであって、わからないものが出てきたからといって既存のカテゴリに当てはめようとするのは目的と手段が逆転している。新しいものが出てきて既存のカテゴリに当てはまらないなら、新しいカテゴリを作ればよいだけだ

PERFECT HUMANの面白さは

  • ちょwww芸人なのにガチでクオリティの高いパフォーマンスwww
  • その割に内容がばかばかしいw
  • 同時に音楽(歌とダンス)として聞いてもいい

というところにあると考えている。

つまり、「ちょwwwなんなの?本気かよwww」と「なにこれ、無駄にかっこいいw」の両方が掛け算になって面白さを発揮している。

それはパクリ芸なのか、盗作なのか

もうしばらく時間がたってしまったが、9月27日に日テレ系列で放送された「ものまねグランプリ最強ネタで勝負!芸人40組秋のガチランキングSP」で、PERFECT HUMANをネタにしたものまねが2件もあった。「B'z軍団」と「むらせ」だ。また、同時期にやっていた「エンタの神様」で芋洗坂係長も同様にPERFECT HUMANを自分のネタにアレンジしたものを披露していた。

これは、明らかに盗作だ。

他人の芸を使ってネタにすること全般を否定するつもりはない。

たとえば、アメトーークで展開されるザキヤマとフジモンの「パクリたい-1グランプリ」の芸は、立派に自分たちの芸として昇華させている。いや、むしろ彼らの即興力によって本人たちより面白いアレンジを入れてしまっている。

これは、まぎれもなく彼らの「芸」であるし、きちんと「盗作」ではなく「パクリ芸」として成立している。なぜなら、「パクっていることそのものを笑いにしている」から

「ちょwww パクるのかよwww」
「それもう元ネタと違うだろwww」

こういう反応が来るのはザキヤマやフジモンが「パクることそのものを芸として表現できている」からであり、さらにいえば元ネタ提供者にすら価値を渡している。これは8.6秒バズーカを完コピしたオリラジにも言えるし、すぐに後輩の芸を自分のものにできる明石家さんまにも同じことが言える。

一方で、芋洗坂係長やB'z軍団はどうか。
彼らは、オリラジが開発したPERFECT HUMANというフレームワークを引っ張ってきて、自分の持ちネタに組み込んだだけだ。これはパクリ芸ではない。その証拠に「パクってるよwww」という笑いになってない。B'zのものまねをしながらPERFECT HUMANを演じるというのは、単純に自分たちの得意とする技術に他人のネタを勝手に使っているだけだ

これがたとえば、相手が歌手ならばいい。同じ土俵で勝負していないものから、笑いに取り入れることでパロディになる。音楽として真面目にやっている歌手を自分たちの笑いに取り入れるのは、見ている方も「おいwww それパクリだろwww」だとか、もしくは「おお、ものまねじゃん」となるはずだ。

けれども、オリエンタルラジオはれっきとした芸人コンビであり、そして彼らがつくりあげたPERFECT HUMANはただのミュージックパフォーマンスではなく、歌とダンスと笑いを高度に組み合わせることによって新しいカテゴリを気づき上げた、彼らの立派なオリジナル"ネタ"だ

芋洗坂係長はつい先日のエンタの神様でもピコ太郎のPPAPを自分のネタに取り込んでいた。

こんなのはその芸人の力ではない、立派な盗作だ。

そんな芸人は表舞台から去るべきだと思う。

人のネタをパクるなんて芸人として最低だから。

僕は断固としてPERFECT HUMANをなぞるだけの芸人を認めない。

最後に。
ここに書いたすべてのことは、「ネタ元の本人たちが許可をしている」というケースを除く。許可をしているならすべてが許されていい話だから。


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